屋根塗装

屋根塗装

外壁と比較して、屋根はそのまま紫外線や風雨に晒されています。かなりの耐久性が必要とされるのです。その素材を守るのがズバリ「塗装」です。屋根をを保護して長持ちさせるためには、しっかりした厚塗りが必要。だから、シップペイントはローラーと刷毛で塗ることにこだわり続けてきました。塗料の耐久性は立地条件や塗料の質・種類によって異なりますが、素材を痛めないためにも、一定期間で塗り替える必要があります。また塗料を選ぶときは、立地条件をよく考えて気候にあった塗料を選ぶことが大切です。
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塗替えの必要な屋根塗装の種類・素材

高品質で高価塗料が必ずしも良いとは限りません。各お家のメンテナンスサイクルに応じた塗料を塗ることが重要です。そのために、ある程度の「塗料の知識」を施主様が持っておくと何かと便利。塗装業者に勧められるままに塗料を選んでしまう、ということがなくなります。使い勝手が良く一番安い塗料(アクリル塗料)を施主様に勧めたり、高価な塗料を勧め実際は、安い塗料で施工したりする業者もいます。もちろん塗装工程についても同じ事が言えます。(塗料の種類、塗装工程を参照)「塗料、塗装工程」についてある程度理解していれば、第一段階の「業者選び」の不安はなくなるでしょう。ただし、塗装業者とのクロージングはしっかり行って下さい。

スレート系 カラーベスト・コロニアル・スレート
セメント系
厚型スレート、化粧スレート(コロニアル、フルベスト)
セメント瓦
セメント系モニエル瓦
コンクリート瓦、セメント瓦
セメント系モニエル瓦
金属系
メッキ鋼板、塗覆装鋼板(塗装してある鋼板)
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屋根塗装の工程

下地処理 下地処理は、屋根材の種類で異なります。窯業系、セメント系などでは、割れ、大きなズレがある場合交換、又はコーキングなどで補修します。金属系の場合は、腐りなどによる穴あきを補修します。先にこの工程を済ませておかないと高圧洗浄中に建物の中に水が入り家の中が水浸しになりかねません。(金属屋根でも、場合によっては高圧洗浄をする場合があります。)
*洗浄を行ってからコーキングを行っている業者をみかけますが、まったく逆です。水をかけるだけの洗浄では問題は無いでしょうが・・・
高圧洗浄 汚れ、カビ、コケ、傷んでハがれかけている旧塗装膜を「高圧洗浄機」で水に圧力をかけ、屋根を洗う作業です。塗替えの場合きれいな屋根はありません。カビ、コケ、が多く、「洗う」というよりも、表面一枚「剥ぎ取る」という感じです。屋根の大きさにもよりますが、1時間や2時間ではとても洗えません。ましてや「モニエル瓦」という洋瓦などでは、倍近くの時間がかかります。(モニエル瓦屋根の塗装)又、水に圧力をかけ時間をかければかけるほど、「瓦と瓦」のすき間や「クギ、ブリキ」部分などの間に水分が多く入り込み乾燥しにくくなります。したがって洗浄が終わってすぐ「コーキング打ちやシーラー塗装」などの作業はもってのほかです。コーキングやシーラーなどでコーティングする事により水分の逃げ道がなくなり塗装膜の「膨れ、はがれ」の原因になります。
下塗り塗装 下塗り塗装は、仕上げ塗料を塗装する前処理の塗装で、外壁では高圧洗浄の後、最初に塗装する塗装です。金属部分では、サビ止め、木部では、吸い込下塗り塗装といえどもこの作業が仕上げを左右する、といっても過言ではないでしょう。
下塗料の種類 下塗り塗料にも、色々な種類があり、一般的には、「シーラー」、「フィーラー」に別れまた水性、弱溶剤系、強溶剤系とあります。「シーラー」は、水性、溶剤系を問わず塗膜に厚みが付かず、塗装面に塗料をしみこませて固め、上塗り塗料が塗装面に吸い込まれず外壁面と上塗り塗料との密着を良くするために使います。「フィーラー」は、25年以上前のセメント瓦で塗装した事が無かったり塗装は以前やったことがあるが、塗装が剥がれたがそのままで何年も過ぎコケが多く付き、瓦の表面がでデコボコになっているような時に使用します(塗膜に適度な厚みが付き上塗り塗料がフラットに仕上がる)が、たいていの屋根ではシーラーのみの塗装でよいでしょう。

水性シーラー・・・
アクリル樹脂塗料で一般的に塗替えなどに使われます。
フィーラー・・・・
樹脂塗料でセメント瓦、スレートなど、傷んだ表面のへこんだ部分に適度な厚みが付きフラットな表面に近づけます。
溶剤型シーラー・・
特殊変性樹脂塗料で塗替えをする時に、旧塗装膜への密着に優れています。一液型、二液型のエポキシ樹脂系、二液型ポリウレタン樹脂もあります。
上塗り塗料・塗装 上塗り塗装は、外壁、屋根を問わず 通常2回同じ塗料で塗装して仕上げます。塗料はおおまかには、4種類の樹脂に分かれており、赤外線を反射して屋根材自体の温度上昇を抑える塗料(遮熱塗料)・塗料の樹脂自体に中空性を持たせ防音機能のある塗料があり、又その中で水性・溶剤型・一液型・二液型と種類があり、塗替えの場合既存の状態、メンテナンスサイクルに応じた塗料を使います。どの種類の塗料であっても、本来塗装膜の「厚み」で対候性、耐久性をもたせています。最初に述べた塗料の種類でシリコン樹脂や、フッ素樹脂を使っているといっても1回塗りや希釈しすぎた塗料で2回塗りしても期待した効果は得られません。やはり外壁、屋根を問わず塗装面積に対して絶対必要量、水やシンナーではなく塗料その物の塗付量で対候性、耐久性、遮熱性、防音性などといかに綺麗で長もちするかが決まります。